日常茶飯の清水 ~彼岸花~
- 赤田 元日出
- 2024年9月29日
- 読了時間: 2分
毎月恒例、霧島神宮へ参拝しましたら
季節柄、彼岸花(ひがんばな)がたくさん咲いていました。

彼岸花の名前の由来は、諸説あるそうですが
その中でも有名なのが、
秋の「彼岸の入り」から「彼岸の明け」の時期に咲いていることに由来する、
というものでしょう。
別名、「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」。
この名前は
古代インドのサンスクリット語で
「天界に咲く花」
という意味があるそうです。
興味深いのが、花と葉の関係。
彼岸花は、
「9月中旬あたりから花弁を開き始め、
9月下旬までには真っ赤な花弁を散らします。
その後10月に入ると花弁が生えていた部分から葉が伸びだし、
その状態で冬を越します。
通常の植物とは違い、寒い時期に咲き、温かい時期に枯れる珍しい植物であることから、
ほかの植物が成長しだす4~6月の初夏の時期には、
葉をからして球根だけの姿になってしま」います。
9月に、まず花が咲いて、
数週間ほどで散り、
その後、葉が生えてきて越冬。
そして、春から初夏にかけて葉が枯れて
球根だけになってしまいます。
皆が咲くときに、球根のまま静かにして
皆が枯れていくときに、花を咲かせます。
また、
一般的には、葉が生えて、花が咲くのに
彼岸花は、先に花を咲かせて、次に葉をつける。
一般的な植物と比べると、
ひねくれた花とも言えましょう。
ただし、それは、他と比較してしまったから。
これは、彼岸花の個性であり、
いちずに彼岸花として生きているだけのこと。
彼岸花は、彼岸花。
他のものになる必要など、まったく無いのです。
私たちも、同じく、他の誰かになる必要も無いことを
諭してくれます。
そして、
常識にとらわれる必要もないことも教えてくれます。
逆転の発想ですね。
この彼岸花と同じ仲間に
「夏水仙(なつずいせん)」がありますが
これについては
また次回に。

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