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日常茶飯の清水                       ~2025年のテーマ(目標)と易占~

  • 執筆者の写真: 赤田 元日出
    赤田 元日出
  • 1月5日
  • 読了時間: 10分

年頭にあたり、

当事務所の今年(2025年)のテーマ(目標)を決めました。

また、

私は、易占いが趣味で、

毎年、冬至に易占いをして1年間の運勢を占っていましたが

今回から、

新年のテーマ(目標)を決めてから

占なってみることにしました。


1,テーマ(目標)


今年の当事務所のテーマ(目標)は


「変化と進化」


です。

まず、「変化」について。


最近読む本に

「変化」「変わる」という言葉に意識が向きます。

トーシャ・シルバー著作はそのタイトルも「私を変えてください」です。

この本は、

「最愛の神よ、私を変えてください」から始まる祈り、アファメーションの言葉が

たくさん掲載されています。

ディーパック・チョプラ著作「あたなの運命は「意識」で変わる」。

意識に変容をもたらすことで(エゴを手放し、委ねていく)、人生を変えていく方法が説明されています。

また、最近好きな歌。

緑黄色社会の「僕らはいきものだから」。

Nコンの課題曲であったり、紅白歌合戦でも披露されたりした楽曲です。


♪変わるのは失うじゃない♪

♪変わりゆく僕らが美しいのです♪


これら本や曲で言うような

変わる、変えていくという自主的・意識的行動について

考えさせられます。


この世は、一瞬たりとも同じ状況にはありません。

たえず変化し続けています。

宇宙は、今なお大きなエネルギーをもって拡大しています。

そのエネルギーは、変化を促します。

地球も、そこに住む動植物も、たえず変化の波に押されて

1瞬前の状況と同じものはなく、変化していきます。

その変化、成長・進化です。


一方、私たち人間も

宇宙の拡大促進するエネルギーにさらされていますが、

現状維持を無意識に望みます。

そこに、安心を感じてしまうからです。

変化を怖れます。

見知らぬものに対する恐怖が、境界をつくりあげ

現状という囲いの中に震えながら居座っていまうのです。


このような現状追認の状況を、

顧問先様に見かけます。

開業当初の成功で右肩あがりの業績も

気が付けば、踊り場にさしかかかり、

そして、急激な右肩下がりへ移行します。

当初の成功体験で満足し、

環境や時流は絶えず変化しているのに

その変化に対応して変化していかなければならなかったのに

これまでの営業スタイルを維持したために

取り残されてしまっているのです。


進化論を唱えたダーウィンの言葉で

下記は、よく引き合いに出されるます。


『最も強い者が生き残るのではなく、

最も賢い者が生き延びるのでもない。

唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』


宇宙も、地球も、動植物もたえず成長・変化しているのですから

旧態依然のままで変化できなくては、先が見えています。


変化とは

今の自分の感情や能力について

勇気をもって

抵抗や上限を取りのぞき、

困難に直面しようとも

それを成長の糧にして

自らを成長・進化させていくこと

と、私は考えています。


今の限界から、

一歩踏み出すには、勇気が必要です。

中村天風さんも、著書で

勇気をもって心の圧力を高めよ

と、勇気の重要性を説いています。


そして

変化が向かう道は2つ。

進化か、退化か。

どう変化すれば、退化でなはく、進化へつながるのか。

これは、

たえず流転する世の中の趨勢を観察し、

一方では、いつの世も変わらない人の道を土台にして

その都度、選択していくことになるのでしょう。

そして最終的には、

直観、内面からのメッセージに従うことになると感じています。

それは、人間も、

宇宙による拡大変化を促すエネルギーの影響を受けていますから

そのエネルギーの流れいく方向を感じれば良いはずだからです。



今年のテーマは


「変化と進化」


と記載しましたが、根源的には、


「変化=進化」


というのが、

事務所としても、私個人としても

今後も、ずっと心構えにしなければならないものだと感じております。




2,易占い


テーマ(目標)が決まったところで

今年1年間の運勢を易占してみました。

結果は、


「火天大有(かてんたいゆう)の2爻(こう)変、

         離為火(りいか)へ之(ゆ)く」



という、とても素晴らしい卦を得ました!




大有とは、大いに有(たも)つ=保つという意味と、大いなるものを有(たも)つという意味があります。

そこから、有すること大であるものを、いかに培養するかの意味もあります。

有つのは、この卦の5爻(下から5番目)の君位にある一陰であり、その有たれるのはその他の五陽です。

本来、陰は柔弱とみますが、

5爻にある陰は柔弱という意味ではなく、離の卦の中爻ですから明知の極、最高の明知、明徳と読み解きます。

すなわち、最高の明知、明徳があるがゆえに五陽を有つことができるのです。

これを、当事務所に当てはめるならば

一陰=当事務所で、五陽=顧問先様(経営者)ととらえられます。


「当事務所が参謀本部となって、

顧問先様の経営発展を保持していく」


と、解釈できるでしょう。


大有ならば自然に余裕も生じます。有は裕に通じます。

これを、この卦に付されている説明書き(大象伝)では、


「火の天上にあるは大有なり。君子以て悪をとどめ善を掲げて、天の休命に順(したが)う」


と表現します。

「火天大有」は上の離は太陽、それが下の乾は天ですから、天上に日輪が輝くいかにも堂々たるイメージです。

天命に悪などないから、この大いなる有はむろん偉大な善です。

休の字は人が木陰に憩うことを表しますが、大有は天が授けてくれた休息でもあります。

これを読み解くと、


「例年、5月までの繁忙期が過ぎると、

業務量は落ち着き、細やかに顧問先様の対応ができるのですが

昨年2024年は、6月以降も顧問先様の急増や立て続けの案件対応のため、年間を通して繁忙期の状態でした。

今年2025年は、スタッフの新規採用を計画しており、

その新人が、当事務所が求める有能な人材であるため、

業務に関して余裕がでてくる」


と読めます。

 







解釈を続けます。

この卦を上下(1~3爻と4~6爻)を入れ替えた卦(綜卦)は「天火同人」。

この「天下同人」の卦との関係で考えてみます。

人々が目的に向かって無心に協力する時(天下同人)、そこには計算しがたい力が生じますが、

その力こそがこの大有です。その結果は計算外の力がもたらしたものであり、いわば僥倖です。

ここには、有することがマイナスの働きをなす近代的な「反所有」の概念などは全くありません。

さらに

「天下同人」は「人の和」を表象するのに対して、

「火天大有」は「天の運行」、つまり「天の時」を表します。

昔から事業を成功させるには

「天の時」=実行のタイミング、

「地の利」=立地条件、

「人の和」=内部の結束

という3つの条件が必要であると言われてきました。

孟子はこれに関して

「天の時は地の利にしかず、地の利は人の和にしかず」

という優先順位をつけて、「人の和」を最も重要視しています。


今回の易占で得た卦では、「天の時」「人の和」が示されています。

これを当事務所にあてはめると、


「天の時」

=テーマ(目標)である「変化と進化」を積極的に進めるのに、時機を得ている



「人の和」

=当事務所内の視点でみると、「変化と進化」へ向けて一致団結して行動できる

また、人材の採用により当事務所のパワーアップが図れる

顧問先様との関係では、顧問先様の事業発展にむけてしっかり意思疎通ができ、顧問先様の事業発展に貢献できる



と解釈できます。

今回は「地の利」について占断は得られませんでした。

立地条件という点では、

今後を見据えた計画を検討しているところですので

今回の易占の通りだと感じています。

ただ「地の利」を職場環境という観点でみるならば、

労働環境の整備にも注力していかなければならいと考えています。


さらに、読み解いてみます。

この世には、奇跡的な天の裕を享受し、考えられないような結果に目をこすることもあります。

万象ことごとく流転し瞬時も留まることがないとする易の考え方からしても、それが有りうるのは当然のことです。この大有こそは、そうした思いがけない恩恵の象徴です。

だから本来それに気づき、よほど感得し、ますます培養することに努めなければなりません。

しかし、残念なことに、

人は最初のうちこそ大有に驚きますが、しばらくすると慣れはじめ、次第にそれを当たり前とみなします。

これに対して、易の考えには、手放しですべてを好しとするものなどありません。

火天大有の変卦が、その警告を発します。

綜卦の「天火同人」は、「驕慢を戒めます」が、より気になるのは互卦(2~4爻と3~5爻の組み合わせ)の「澤天夬(たくてんかい)」です。夬(かい)は3月の消息卦で、陽が力強く伸び、上爻の一陰をまさに押し切らんとしています。これ以上進展すると4月の乾為天となります。つまり夬はそうしたぎりぎりの位置にいるので、卦象は「沢の堤が今まさに決壊せんとして溢れているさま」を表しているのです。

さらに、錯卦(すべての爻を陰陽逆転の卦)は「水地比(すいちひ)」です。比は親しみ、近づき、援けるを意味すますが、周りに人が群がって集まってくるので、「気を許すと好ましくない者まで接近してくるおそれ」もあります。

まとめると、

「今は、背中に追い風を受けて一気に疾走するには上々だが、しかし油断すると転覆の恐れもあり、予期しない人物も近づいてくる可能性もある。いかに大いなる有といえども、驕り高ぶっては何もならない」

という意味です。


人間とは弱いもので、いくら慎重な者でも好調であれば、とかく驕りが生じて、つい無用な軋轢を作り出します。

いくら天命に順うにしても、常に目を光らせていなくてはなりません。

もっとも、それさえわきまえるなら、今は何をするにも、案ずることのない好機といえます。



そして、成り行きを之卦「離為火」から観てみます。

大有の2爻が陰陽逆転して、「離為火」に変化します。

この卦は、上下ともに「火」「太陽」「明智」の卦です。

この離為火については、どのように解釈するか迷ったのですが

「易経読本」という書物の「離為火」の項目に

天皇家と離為火の関係を説明した個所があり、

これに感じるものがありました。


~~昭和8年誕生にあたり、天皇家の第一皇位継承者として「継宮明仁」と命名されたとき

当時、宮内省が、命名は「易経」の離為火の大象の言葉から採択したものであると発表した。


「明両(めいふた)たび作(おこ)るは離なり。

大人以て明を継ぎ四方を照らす」


 明は太陽、両は2回、作るは起こるである。つまり離は、太陽が今日もまた変わらずに昇るさまを示す。

人の上に立つものは、太陽のような明智の徳を具現化し、あまねく四方を照らして臨むという意味であるが、

そのように君臨しなくてはならないと解することもできる。

夜の闇から再び太陽が昇るというのは、まさに戦後の廃墟から立ち上がるさまを思わすが、見事に輝いた以上、

四方(世界)に貢献しなくてはならない。~~


これを、当事務所の状況に当てはめてみます。

当事務所のビジョンは


「顧問先様の事業発展の歴史を共に創る」


です。

これらを踏まえるならば、


明智の徳を身につけるべく、日々精進し、

信頼していただいている顧問先様の事業発展について

ひきつづき貢献していく


という解釈になるでしょう。

もちろん地域社会に対する貢献も含まれます。

この之卦「離為火」は、

大役が回ってくる

という解釈も成り立ちます。

それはそれで、身が引き締まる思いがしますし

また、

太陽が2つになるということは、もう一つ太陽が現れる、

つまり、優秀な人材が登場する

という風にも読めます。


日々精進することも、

顧問先様が発展していくことも、

大役を仰せつかることも、

優秀な人材が仲間になることも

「変化と進化」です。

周囲の変化・成長に対して

意識的に「変化と進化」をしていかなければならいと感じています。


先述の楽曲「僕らはいきものだから」において

最初は、「このままがいい」と現状へ執着しますが、

「僕らはいきものだから」「変わっていく心も体も」と

自然に変化していく特性を感じます。

しかし、

いろいろな経験をすることで

成長することが貴重であることに次第に気づきます。

「生かされないで生きるのだ」と決意し、

「僕らはいきものだから」「変わって『いこう』心も体も」と

変化成長していくことを自主的に選択していきます。


「変化と進化」を

自主的・意識的に志せば

今回の得卦「火天大有の2爻変、離為火へ之く」を

具現化できると確信しています。

1年後の報告が楽しみです。



(参考「現代易占詳解」鹿島秀峰著、「易経読本」河村真光著、「中国古典一日一話」守屋洋)






事務所の屋上より、初日の出が昇る瞬間:この瞬間より火天大有が始まる
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